水では簡単に落ちない犬の涙やけ。落とそうとしてごしごしと擦って目を傷つけてはいけませんから、適切に処置することが必要です。
市販でも涙やけの殺菌用のローション等は売っていますが、日常的に使うには少し高価に感じます。そこで薬局で簡単に手に入るホウ酸で、手作りのホウ酸水を作れば手軽ですし、自分で作るのでワンちゃんに使うのにも安心です。
ホウ酸水の作り方は一番下でご紹介しています。
犬用の涙やけホウ酸はどこで買える？
ホウ酸は、一般的な薬局であれば売り切れになっていない限りどこでも購入することができます。涙やけ専用というものはなく、通常使用されているホウ酸水でOKです。
ただ、よく売れる商品ではないので店の奥の方だったり下の棚だったり目立たないところに置いていることもあります。
その他、Amazonや楽天などのインターネットでも購入できます。（画像も貼っておきますので薬局で探す際の参考にしていただければと思います。）
犬の涙やけに使用するホウ酸水の保存期間
ホウ酸は、直射日光や湿気の多い場所を避けて涼しい場所に保管しておく必要があります。基本的には常温でOKですが、温度の激しい場所には置かないようにしてください。
保存期間はきちんと密閉しておけば1年以上はもちます。しかし、目の周りに使用するものなので、衛生面を考慮して1ヶ月に1回は取り替えてあげることをおすすめします。
犬の涙やけに使用するホウ酸水の効果と作り方
ホウ酸3gに対し、水150ｍｌが適量です。覚えておきたい点ですが、ホウ酸の濃度は必ず2%以下にして、高濃度にならないようにしてください。
水道水には塩素が含まれ刺激となる可能性があるので、精製水か沸騰したお湯を使うのがベスト。沸騰させるとホウ酸も溶けやすくなり作業も楽です。
できたホウ酸水はコットンに染み込ませ、優しく目の周りを拭いてあげます。汚れをホウ酸水で洗い流すように使うのも良いですが、その後はかならず乾いた布でふき取るようにしてください。
濡れたままにしているとかえって涙やけの原因となってしまいます。残ったホウ酸水は冷蔵庫に保存して雑菌が繁殖しないようきちんと保管することが大切です（常に一定の温度が保たれる場所であれば常温でも大丈夫です）。
精製水とは、水道水や地下水などの原水から不純物やミネラルを除去し、純度を高めた水のことを言います。
今回ご紹介したホウ酸水は、毛の汚れをふき取るだけでなく、目の周りを消毒し涙やけを抑制する効果があるのでおすすめです。
しかしあくまで汚れの除去や殺菌の効果であり、涙やけの原因に対する根本治療ではないため、涙やけがひどい場合には病院で診てもらうことをおすすめします。
涙やけは、食事環境の改善で改善することもあります。犬が消化できない炭水化物を多く含むドッグフードを与えていませんか？
涙の成分のほとんどは水ですが、その中には老廃物も含まれています。老廃物は、うまく消化できなかった物の集合体。ホウ酸水でのケアを継続しながらドッグフードの見直しも検討してみてください。
